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モンスターハンターポータブル
『モンスターハンター(''Monster Hunter'')』は、株式会社カプコンから発売されたオンラインゲーム|オンライン対応ハンティングアクションゲーム、及びそのシリーズ作品。
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作品概要
プレイヤーは“猟師|ハンター”となり、村や街で依頼を受け、特定のモンスターの討伐・捕獲やアイテムの運搬・採取等の様々な「クエスト」に挑み、時には身の丈より巨大な武器を振り回し、時には小回りの利く武器で狩猟対象を翻弄しながら、巨大な“飛竜”を始めとするモンスターを狩り、クエストを達成していく。最終目的はなく、クエストの成功報酬や狩猟したモンスターから素材を剥ぎ取り、その素材を用いて自分の武装、装備を生産、強化していき、より手強いモンスターと戦う事が目的となる。成長要素としての「レベル」等は存在せず、キャラクターの動作そのものは、プレイヤー自身の鍛錬によって向上させるしかない。また「職業」のような区別も設定されておらず、所持品の中から自由に持ち替えられる武器によって操作方法や攻略方法が大きく変化することで、様々なプレイスタイルと共に新しい感覚を提供している。ただし、武器の性能に関してはシリーズごとに偏りがあるとの批判が多い。 「狩猟」をテーマにした独特な世界観、あくまで“巨大な生物と対峙し、狩る”というリアリティに拘った描写、オンラインによる共闘等の斬新な要素で根強いファンが多い(『○○の生態』のようなつくりこまれたCG映像も、多少なりとも貢献している)。また、この作品を題材とした小説を始め、フィギュア、ドラマCD、トレーディングカードなど展開されている(詳しくは#メディアミックス|下記を参照の事)。オンラインプレイに対応しており、サーバー上にルームを作り最大4人のプレイヤーで共闘するという、いわゆるディアブロ (ゲーム)|Diabloやファンタシースターオンラインのようにアクション性が高い作りになっている。元々は有料のオンライン専用ゲームとして開発が進められていたが、オンライン専用では売れないという風潮から急遽オフラインでも遊べるモードが付け足されたという経緯がある(それ故にオフライン部分は追加要素的感覚が強い)。そのため、クエストやモンスターを始めオフラインでは入手不可能なアイテムなど、強力な格差が存在し製作者側の複数人によるプレイを主としたい、という意図のほかにも有料プレイヤーの不満を減少し、より収益性のあるオンラインへ誘導したいという会社側の思惑があったと考えられる。ただし『モンスターハンターポータブル』,『モンスターハンターポータブル2nd』の2つの作品では携帯機という事もあり、オンラインだけでなくオフラインを前提とした環境やシステムが搭載され、無料のネットワーク環境と共に「オンラインが強制されない(格差が少ない)」という意味において評価が高い。頻繁な追加クエストの配信を始め、『電撃PlayStation』、『ファミ通』などのゲーム雑誌とのコラボレーションも恒例で行われている。主に、雑誌名を冠したイベントクエストが配信され、報酬で得られるゲーム内アイテムにより特別装備が作れるというスタイルをとっている。最新作については、『モンスターハンターポータブル2nd』のバージョンアップ版、『モンスターハンターポータブル2nd G』が2007年の東京ゲームショウで発表された。また、据え置きハードでの次回作は当初プレイステーション3での開発が発表されていたカプコンの人気シリーズ最新作『モンスターハンター3(仮題)』を「プレイステーション3」向けに開発決定!が、2007年10月10日の「任天堂カンファレンス 2007.秋」で、任天堂Wii向けに『モンスターハンター2(ドス)』の続編である『モンスターハンター3(トライ)』の開発が発表され、ハードウェアが変更されることになった。通称は「モンハン」、記述する際には「MH」が多い。なお、この項目で用いるシリーズの便宜上の略称は以下の通りにする。
*「モンスターハンター」→「MH」
*「モンスターハンター G」→「MHG」
*「モンスターハンター ポータブル/フリーダム」→「MHP」
*「モンスターハンター ドス」→「MH2」
*「モンスターハンター ポータブル2nd」→「MHP2」
*「モンスターハンター フロンティア オンライン」→「MHF」
世界観
概要
基本コンセプトは「狩猟」「巨竜(モンスター)退治」(ファンタジー物語(ドラゴンスレイヤーの項目も参照))。あえて中世ヨーロッパ風の舞台や、魔法等の超自然的技術を廃した原始的な狩猟生活を全面に打ち出した世界観は、マタギや恐竜といった実在のモチーフから構築されている。プレイヤーと相対するワイバーン|飛竜も、モンスターと呼ばれる敵キャラクターも、非常に生物的に表現されており独特のリアリティがある。この世界の竜には生物としての恐竜のイメージが付加されており、特にランポス種と呼ばれる小型モンスターの姿は小型肉食恐竜そのものである。他にも中型の草食恐竜、大きなイノシシ、巨大な蜂のような羽虫など、モンスターとは呼ばれるものの、あくまで現実的な"動物"として登場する。その中で特異な能力を持つのがモンスターハンターのモンスター一覧#飛竜種|飛竜種と呼ばれる大型の竜で、空を飛んだり、火を吐いたり、ガスを噴出したりと他の生物とは一線を画す要素を持つ。しかし、それぞれの特徴はやはり生態に基づく物で、あくまで或る種 (生物)|生物種の一個体として存在している。さらに、多くの謎に包まれた「モンスターハンターのモンスター一覧#古龍種|古龍種」(MH2より追加)は、前述の飛竜種すら超越した"天災"と表現されるほどの能力と特異な容姿を有しており、風のバリアをまとって弓矢を弾き返す、粉塵#粉塵爆発|粉塵爆発の原理で周囲一帯を爆破する等、生態系を含む従来の泥臭く原始的な世界観において異彩を放っている。これらモンスターを討伐、または捕獲する事が多くのクエストの目標であり、この世界のハンターの生業である。MH2以降は、討伐と捕獲をまとめて「狩猟」と呼ぶようになった。自然には無い方法でアイテムを生成する錬金術は存在するが、魔法と言う概念は存在しない。そのかわり、モンスターの素材や鉱石の持つ、発火や放電といった特性を利用することで、炎を発する剣や電気を帯びた槍などの超自然的な能力を持った道具が製作される。これらは素材の特性を活かす研究と設計の産物であり、一定の技術を持つ者ならば作成可能な工業製品のように扱われている。
ハンターの武装
本作の魅力の1つに、多種多様な装備品がある。これらは店で購入する他、クエスト中に入手した材料を利用して生産・強化したり、既存の物を改造する等してより強力な物を入手出来るようになっている。中にはオンラインモードでしか入手出来ない貴重な素材を多数必要とする物もあり、高い性能を持つそれらの武具はハンター達の垂涎の的となっている。
狩猟したモンスターの外皮、臓器等をふんだんに利用した武装が多く、他のファンタジー作品とは一線を画す、生々しくもワイルドな見た目を持つものが多い。また武器については、前述のとおりカテゴリによって操作方法が全く異なる為、多人数プレイにおいては武器の特性の違いによる役割分担が重要となる。''詳細はモンスターハンターの武器参照''
ハンターの防具
武器同様、狩猟場所などで得た鉱石や骨などのアイテム、モンスターから剥ぎ取った素材から作られ、各種の武器同様に、元となった素材や設計思想によって防具の外見も変化に富む。火属性に弱いモンスターの素材からは、火属性に弱い防具ができたり、毒を持つモンスターの素材からは、毒を無効化する防具が作り出されるなど、素材となるアイテムやモンスターの性質を反映した能力や属性への耐久性を持つ物が多くなっている。防具には、それぞれにスキルポイントと呼ばれる特殊な補助効果を発生させるための累積値が設定されており、装備する防具によってその合計が一定値を超えたスキルのみが発動する。プレイヤーは自分のプレイスタイルに合ったスキルを、ゲーム進行の補助とすることが出来る。また、スキルポイントを追加できるアクセサリーを装着するためのスロットを持つ防具も存在する。モンスターの素材を材料とする防具を作るには、当然ながらそのモンスターを倒すことで素材を入手しなくてはならない。即ち、モンスターの名を冠する防具を所有することは、そのモンスターを打ち倒したという証明であり、当然、強いモンスターから作られた防具は希少性や性能が高い傾向にある。強力なモンスターの素材をふんだんに使用した防具を身に纏うことは、ハンターの技量を示すとともにある意味でステータスシンボルともなりうる。素材の特徴を活かした外見を持つ防具の他に調理師|コックや忍者や侍、メイドなど、中世から現代に実在するような衣服を連想させる外見を持つ物や、モンスターを模したかぶり物も存在し、武器以上にプレイヤーの外見を変化させる効果が高い。またキャラクターの性別の違いによって同じ防具でも外見が大幅に違っており、男性装備は鈍重そうな形状が多く、女性装備はドレスのような形状のものやおしゃれものが多く、太腿や腕の露出度が非常に高い物もある。また、各性別専用の防具も存在する。防具という観点から見れば純粋な防御力が高い物ほど強力だと言えるが、多彩な色や形状を組み合わせて外見の変化を楽しんだり、スキルによる能力の特化や特定の属性に対する抵抗力を重要視するプレイヤーも多い。それに応えるように、防御力は高くないが外見が特徴的であったり、スキルポイントやそれを増設するスロット数が多かったり、属性耐性が高く設定された防具も存在する。MHPまでは武器のように製作後の強化ができず、同系統であっても新しい防具は一から作らなければ手に入らなかったが、MH2からは素材と費用を渡せば強化やモデルチェンジができるようになった。同系統の防具でも、途中で投入する素材によって種類が分化していき、単純にそのまま強化された物、発展型の『G/D/F』、スキルポイントとアクセサリースロットの数を重視した『U』、純粋な防御力を重視する『S』の4系統に分けられ、それぞれ細部のデザインや色が異なる。MHP2では「鎧玉」という特殊な鉱石を使用して防具を強化する。
その他
以下はさらに詳細な設定の解説である。これらは説明書やゲーム内で直接説明されるものの他に、ハンター大全等の書籍での記述や、各アイテム毎に設けられている解説を読み解く事でも理解する事が出来る。関連項目も参照の事。; 古代文明
: 舞台は、高度な科学技術を持った古代文明が滅びた後の時代とされる。古代文明が滅びた具体的な説明はおろか、古代文明の存在自体が作中では殆ど語られない田中剛プロデューサーは非公式設定と断った上で「高度に発展した現代人類が巨大隕石によって滅亡した後、遥か未来の地球の氷河期後をイメージして」と語っている。。
: ゲームの舞台となっている時代の方が技術的にかなり劣っている為、古代文明の武器等は再現する事が非常に難しい。遺跡等から発掘された物を解析・再現した武器も一応存在するが、オリジナルと比べると完成度が低い。
: その為、原形を留めている武器が発見されると、様々な研磨剤を使用して復元・実用化している場合もある。;現代
: 古代文明が滅びた後の時代で、ハンター(プレイヤー)が活躍する時代。ハンターは村や街を拠点に活動し、人々から仕事の依頼を村長やギルドの窓口を介して受けている。また作中では全く関与してこないが、王や王国騎士などが仕事を依頼してくる事から、この時代は王国が存在する王政である事が判る。また、シュレイド地方と呼ばれる地域が東西に分割されており、東に王都ヴェルド、西に共和国首都リーヴェルという記述があることから、共和制国家も存在している事が判る。また時折依頼(クエスト)には戦争の妨げになるものの駆除などもあり戦争の概念もあることが示唆されている。;ハンターズギルド
:多くのハンターが集う街などの拠点では、ハンターズギルドと呼ばれる組織がハンターの活動を統括しており、その影響力は辺境の村にも及ぶ。主な業務は依頼者とハンターを仲介しての依頼の斡旋で、プレイヤーはギルドの受付から各種の依頼を受けてクエストに臨む。
:また依頼の斡旋以外にも、モンスター取り引き価格の設定や、新人ハンターの命を守るためのランク制狩猟制限などのルール造り、街を襲う古龍に対する迎撃作戦の実施など、ハンターの活動に関わるほぼすべてを取り仕切るほか、ギルドナイト(ギルドナイツ)と呼ばれる専属ハンターによる、未登録ハンターに対する取締りもギルドが行う。こうした戦闘的な側面も持つため正式装備が定められており、プレイヤーの作成可能な装備品にもギルドナイトセーバーやギルドナイトベストといった、正式品を模してギルドの名を冠する物が存在する。; 火薬の利用
:作中において火薬|爆薬は、火薬草、ニトロダケと呼ばれる発火作用や熱を含んだ素材を調合する事で比較的容易に入手でき、これらをタルに詰めた爆弾は狩りにおいて一般的な道具である。しかし、銃に近い構造を持つクロスボウ|ボウガンは、弦 (弓)|弦と火薬を併用する武器であり、他の武器に比べて特に強力とは言えず、火薬の応用技術はまだ十分でないと思われる。
:攻撃に火薬の熱と爆発力を付加する機械式の近接武器はMHの時代から幾つか試作されていたが、これらの強化版はMHGの時代にギルドで正式に採用され、その中の一つはMH2の時代にガンランスという新しい武器カテゴリに発展している。ギルドはこれら機械式武器を積極的に採用しているようで、プレイヤーも機械式武器の強化を進めると「正式採用」と名のつく高級品を入手できる。
:ガンランスはMH(無印)から在る同名の試作品を発展させた物で、火薬を使った「砲撃」ができる新兵器である。また、MH2では弦の力を使用しない拳銃#回転式拳銃|リボルバー式のボウガンが作られるなど、火薬の利用技術は次第に向上している。
:古代文明でも火薬は使われており、火縄銃のような外見のボウガンが発掘される事がある。;亜人類
:プレイヤーの分身であり現実におけるホモサピエンスに相当する人類の他に、竜人と呼ばれる亜人類が存在する。体格は様々で、人類とほぼ同じ者もいれば、人類の腰ほどまでしか身長のない小柄な老人もいる。外見上では、尖った耳や顔つき、脚の関節構造などに人類との違いが見られる。また、繁殖力は高くないが非常に長命で、人類と関わる竜人の多くが、高度な技術を習得していたり、自然や科学の豊富な知識を蓄えている。その為か、ギルドや村のような共同体の長や重役を竜人が担っている場合も多い。特に周囲から一目置かれる高齢の竜人は「山菜ジジイ」や「鉄ジジ」のように、その特徴に「ジジイ」や「ジジ」をつけた呼び名で人々から親しまれる。
:また、MH2のジャンボ村で造船所を取り仕切っている親方は、指がヒレ状になっているなど明らかに人類とも竜人とも違う身体的特徴を持ちながら、公式な設定でも種族が明らかになっておらず、亜人類が他にも存在することを示している。


